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Sep 06, 2023
今まで、自分の人生について深く考えたことがないわけではないが、こんなにも自分の人生について深く考えたのは、初めてかもしれない。
音楽や映画はもちろん、服など、ずっと好きで当然のように生活の一部として日々生活をしていた。
アメリカ、オーストラリア、韓国、日本で生活をして30歳を過ぎた頃、ふと、自分の人生、自分の生き方を振り返ってみたとき、10代の頃に親友に言われた言葉がずっと耳に残っていたことに気づいた。
「いつかお前が大人になったら、絶対に服屋でオリジナルのブランドをやってるやろうな」
「お前がブランドやる時は、Mサイズは全部残しといてくれ」
今は、理由があって会えないが、今でも親友であり大事な家族だと思っている。
服飾関係の仕事は、今までで一番長くやっている仕事ではあるが、まさか自身でブランドを立ち上げるなんて思ってもいなかった。
小さい頃から服や映画、音楽に興味があり、好きなアーティストが着ている服を探したりするのも大好きだった。
20代後半の頃には好きなブランドやよく行く店はあったが、感覚的に自分が求めているデザインの服や店がないように感じていた。
何か自分で仕事を始めたいとも思っていたが、アパレルブランドを作ろうとは考えてもいなかった。
学生時代は、クラスメートとはあまり話が合わず、なんとなく友人関係を続けていたように思う。
そんな時も親友は、いつでも真剣に話を聞いて側にいてくれた。
なぜ、急にアパレルブランドを立ち上げたのか明確な答えはないが、今思えば親友の言葉と、ある女性の言葉が大きく影響しているかもしれない。
シドニーに住んでいた頃、飲食店で働き、仕事のあとは地元の人たちで賑わうパブで友人たちと浴びるほどビールを飲んだりするような日々を過ごしていたある日、久しぶりに服でも買おうと思いVANSの店舗に向かいキャップとコーチジャケットを買った。
特にVANSが好きというわけではではなかったが、なんとなくそのときはVANSが気になったので購入してみた。
シドニーの人たちがしないようなスタイルでデニムパンツを下着が見えるぐらい思いっきり腰履きにして、オーバーサイズでジャケットを着ていたら、何人かの人が話かけてきたり、毎日行っているコーヒーショップの店員も笑顔で着こなしを褒めてくれたりした。
ロックデールの自宅に帰るまでに何度も鏡に映る自分を確認し、何となく気分が良かった。
家に着いてタバコを吸いながらコーヒーを飲み、日本でアパレルブランドを経営している社長に電話し、今日の気分と体験を話した。
冗談で俺は、「服ってやっぱイイですね。ムカつく生活も忘れるぐらいに今日は元気です 」と社長に言った。
すると、突然社長が
「あなたとてもイイことを言ってるのよ。服には人を笑顔にする力があり本当に素晴らしいの」
「あなたも本気で服と向き合って自分のアパレルブランドで自身の人生を表現してみたら??」
普通こんなことを言われたら、ビックリして言葉がでなかったり、自分には出来ないと否定してしまうところだが、勝手に口から言葉が出た「自分のブランドを作りたいです」。
そして、社長は一言「協力するよ」とだけ言った。
実は、自分のアパレルブランドを立ち上げるきっかけになった言葉をくれた親友と、もう一人の ”ある女性” というのがこの社長だ。
本当はシドニーでそのまま働いて、タイミングを見てニューヨークに行くか、もう一度ロサンゼルスに行くか悩んでいたが、答えはすぐに出た。
アパレルブランドを作るためにシドニーでの仕事を精算し大阪に戻ってきた。
大阪に戻ってからは、アパレルブランドを立ち上げるために、まずは出店販売用に戦車のようなFordの車を購入した。
運転免許は持っていたが、日本でも海外でも常にバスや電車などを利用していたので、ペーパードライバーで戦車のような車を乗りこなすというミッションから始めなければならなかった。
そして、今まで服の販売や、仕上げ作業の経験はあったが、何もないところから服を作るなんてしたことがなかった。
だが、縫製工場、プリントメーカー、刺繍工場、生地屋など、多くの方々の協力によりファースト商品を世に出すことができる状態まできた。
今、大阪で戦車のような車が爆音で街を流しているが、その車はLaymart Parkの車だ。
見かけて声を掛けてくれれば、非売品のステッカーをプレゼントしている。
商品が販売できるようになれば、実際に商品を見て、手に取って購入してもらえるようにプロジェクトを進めている状態だ。
今回MESSAGEのトップに書いた ” Don't think, Feel !! ” ” 考えるな!! 感じろ!! ” は、自分の心を表す最高の言葉のように思う。
やったことがないことをするときに、人は考え過ぎたり悩み過ぎたりするが、いくら考えても答えなど出ない。
しっかり考え、悩むだけ悩んだのであれば、あとは自分自身を信じて行動する以外にないと、紆余曲折を経てスタートラインに立った今だからこそ強く感じている。
現在、同業者や知人などから商品の予約をしたいと声をかけられているが、原則全てお断りしている。
答えは簡単で、大量生産していないことと、”Laymart Park” というブランドをより多くの人に着こなしてもらいたいからだ。
WEBメディアの方々から取材依頼を頂いているが、こちらも全てお断りしている。
Laymart Parkの世界観を先入観なしに感じてもらい、このMESSAGEを読んでいるあなたに着こなしてもらいたいからだ。
各メディアの皆様、もうしばらく取材を、お断りすることをご了承下さい。
正式な取材などが可能になった際には、個別にご連絡をするか、このホームページにてお知らせいたします。
Laymart Parkでは、過剰にSNSでPRを煽ったりはしたくないので、SNSの更新も控えめですが、まだ商品がない現状でも問い合わせフォームより直接お問い合わせしてくださっているお客様には、しっかりと対応させて頂いております。
MESSAGEをご覧の皆様もうしばらくお待ち下さい。